拡大するレンタルサーバー事業にスケーラブルな拡張性で応える 省電力と省スペースを実現した radserv XG シリーズ
システムの受託開発からWebサイト制作、地域特化型のブログポータルサイトの運営、ネットワークを含めたレンタルサーバー事業など、ネットビジネスに必要不可欠な幅広いサービスを提供している株式会社シーポイント。Webサイト構築やモバイルコンテンツ開発など高い技術力を有するだけでなく、ネットビジネスに関する戦略的なコンサルティングを行うなど豊富なノウハウを提供することで多くの顧客から支持されている。そんな同社が展開するレンタルサーバー事業「Drive Network」の基盤として、株式会社エーティーワークス(以下ATW)が提供する1/2UサイズのIAサーバースタンダード「radserv XGシリーズ」が活躍している。
レンタルサーバー事業を支える省電力でコンパクトなインフラを希求
システムの受託開発のみならず、レンタルサーバー事業も同時に展開している同社は、システムのワンストップ化を可能にする様々なサービスを提供している。特に、2004年1月にはレンタルサーバー事業を強化し、SSL証明書やドメイン取得などWebサイト構築に必要な機能をオールインワンで提供することで、複雑な契約をシンプルにするカフェテリア・スタイルの共有レンタルサーバーを提供。また、MovableTypeやWordPressなど各種CMSツールをワンクリックでインストールできる環境を整備するなど、サービスの契約から環境設定まで導入に関する敷居を可能な限り低くすることで、顧客が求める利便性の追求を行っている。
このレンタルサーバー事業を支えるインフラには多くのサーバーが導入されているが、以前は重厚長大な2Uのサーバーを導入していた。しかし、増え続ける顧客のニーズに対応するべく、1ラックあたりの消費電力や搭載数などを考慮したコンパクトなサーバーに仕様変更することになったと語るのは、ネットワークソリューション事業部 技術部 部長の宮崎 靖浩氏だ。「2004年当時はスペック的に余裕のある2Uサーバーを選択した経緯がありますが、1ラックあたりの消費電力が大きくなってしまったことで、データセンタの移設を余儀なくされた場面も。だからこそ、サーバーそのものの消費電力を最小限に抑えたいと考えたのです。」
リモート管理が標準装備!営業対応力の高さと柔軟な構成選択が魅力に
そこで、事業拡大に合わせてサーバーインフラを強化すべく、新たに製品を選定することになったと宮崎氏。そこで注目したのが、ATWが提供する1/2UサイズのIAサーバースタンダード「radserv XGシリーズ」だった。「他にも省スペース性に優れたサーバーはありましたが、リモート管理のためのIPMIに未対応だったことや、検証機の手配において煩雑な印象があったのです。」と宮崎氏。ATWのサーバーについては、IPMIが標準で装備されていることはもちろん、筐体サイズが扱いやすいハーフ1Uサイズだったことが評価のポイントとなっている。
また、SATAやSASなどHDDインターフェースの選択が用途に応じて柔軟なことも選定ポイントの一つだとも。「例えば、バックアップ用途などにサーバーを使う場合、SATAでは能力不足の場合もあります。ATWであれば、同一筐体であっても可用性を高める構成が選択できます。柔軟性の高さは重要なポイントです。」
さらに大きなポイントに挙げているのが、営業対応力の高さだと宮崎氏。「機器の選定から運用レベルまで、幅広い相談にのっていただきました。製品を検証する場面でも、我々が要求する構成で検証機の手配を迅速に行っていただくなど、営業対応は非常に好感の持てるものでした。」最終的には、構成の柔軟性と営業対応力の評価が高いATWのサーバーが、同社のレンタルサーバー事業を支えるインフラとして採用されることになったのだ。
台数倍増で消費電力を2/3に!安定運用がビジネス基盤を下支え
現在は、ATWのサーバーが130台あまり導入されており、同社のレンタルサーバー事業「Drive Network」を下支えしている。サーバーの構成は、CPUにQuad Q9000を採用して省電力を実現し、可用性を高めるためにミラーリング構成をとっている。「ホットスワップに対応しているモデルで、RAIDカードを入れ替えることなく柔軟にRAID構成の変更が可能となっています。構成の柔軟性も他社にはない魅力です。」と宮崎氏。価格的にも、従来のサーバーに比べて1/3程度のコストで環境整備が可能になったという。
2009年5月ごろに運用を開始して1年あまりが経過しているが、ディスク障害は以前と比べると1/5程度に抑えられており、壊れやすかったマザーボードなども安定して稼働している状況だ。「我々の顧客に対して安定したサービス提供が可能となり、顧客満足度の向上に大きく貢献しています。」
また、新たな製品を購入するきっかけとなっていた消費電力だが、ラックあたりの消費電力の上限を拡張するべく、2010年11月に新たなデータセンタへサーバー環境を移設。現在は1ラックにradserv XGシリーズを76台搭載しており、消費電力は何と2/3程度にまで低減させることに成功している。「サーバーの数が倍程度に増えたにもかかわらず、消費電力を大幅に低減できたのです。我々が求めていた構成が実現できました。」と宮崎氏は高く評価している。
さらに、筐体サイズが以前のものに比べて圧倒的に省スペースなため、ラックに設置しやすいと現場からも評判だ。ネットワークや電源ボタンなどすべてのインターフェースがサーバーの前面に設置されていることで、メンテナンスのしやすさも運用面での評価にも繋がっている。製品のリードタイムもタイムリーなものとなっており、必要なタイミングで製品が出荷されることに満足していると宮崎氏。「メンテナンス時には現場に立ち会っていただいたこともありました。他社のハードウェアベンダにはない柔軟な対応力は、魅力の一つとなっています。」
別事業へサーバー導入と新たなビジネスへの応用に期待
現状はDrive NetworkのみでATWのサーバーが利用されているが、今後は社内インフラやブログポータル事業などを支えるインフラとしても活用していきたいと意気込みを語る。「沖縄で唯一のブログポータルとして認知度の高い”てぃーだブログ”は以前導入したサーバーを流用していますが、すでにATWのサーバーにリプレースを計画しています。」
また、ディスク容量無制限のレンタルサーバー事業など、今後同社が取り組むであろう新たなビジネスモデルを構築する際にも、ATWのサーバーをスケーラブルに拡張することを検討したいと展望を語っていただいた。
株式会社シーポイント
所在地
静岡県浜松市中区富塚町1933-1 佐鳴湖パークタウンサウス2F
代表者
代表取締役 野澤 浩樹
事業内容
ソフトウェア開発事業やレンタルサーバー・ネットワーク事業、地域特化型のインターネットメディア事業など、ネットビジネスに必要不可欠なコンテンツからインフラに至るあらゆるサービスを提供している。
URL
http://www.drive.ne.jp